MEMBER INTERVIEW
[Case1] Prayers Studio
「質の高い演劇作品を、ハードルを低く」ーー人気高まる演劇団体Prayers Studioが試行錯誤しながらもブレずに追い続けてきた想いとは?
2012年に始まり5周年となる、ビル型シェアアトリエ「インストールの途中だビル」では約40名のクリエイターが集い、日々 モノづくりや作業、稽古が行われています。その様子を少しでも多くの方にお伝えしようと、本インタビューが始まりました。気になる1組目は演劇団体「Prayers Studio」です。
2012年のインストールの途中だビルのオープン当初からのメンバーで、劇団ということもあり人数も多く、いつもビルを盛り上げてくださっています。ビルの2階201号室が彼らのアトリエですが、その場所では日々、稽古、公演、ワークショップなど様々なことが行われています。
年々、公演やワークショップの動員が増え、近頃は予約で満員御礼が多く、活躍中の彼ら!試行錯誤を続けても、前へ進み続けるPrayers Studioの皆さんの想いに迫ってみたいと思います。
2012年のインストールの途中だビルのオープン当初からのメンバーで、劇団ということもあり人数も多く、いつもビルを盛り上げてくださっています。ビルの2階201号室が彼らのアトリエですが、その場所では日々、稽古、公演、ワークショップなど様々なことが行われています。
年々、公演やワークショップの動員が増え、近頃は予約で満員御礼が多く、活躍中の彼ら!試行錯誤を続けても、前へ進み続けるPrayers Studioの皆さんの想いに迫ってみたいと思います。
−−どんな活動をされているか教えてください
演劇活動を行っています。
お芝居を観るだけでなく、お客様にもセリフを読む体験をしていただけるイベント『ドラマトライアル』を定期的に開催しています。
−−活動で重きをおいているところやこだわっていること、目指していることを教えてください
とにかく、俳優の“演技の質” に重きを置いています。
日本で演劇というと、「おおロミオ!あなたはどうしてロミオなの!!」と高らかに歌いあげるような、大袈裟でちょっぴり恥ずかしい演技…そんなイメージが強いように思います。
私たちの作る芝居は、たとえそれが古典演目でも自然でリアルで、私達の日常の延長線上に感じられる作品でありたいと考えています。
役者が例え何も喋らなくとも、そこに居るだけでその気持ちが伝わってくるような、そんな演技を追求しています。それは役者同士の心と心が繋がり、共鳴した瞬間と私達は考えています。
そんな芝居が好きで、やりたくて集まってきたメンバーと、今度はお客様にも是非その瞬間を味わっていただきたいと考え「ドラマトライアル」を行っています。
現代社会で希薄になってしまいがちな他者との繋がり。
他者と、そして自分と、心と心で“繋がる”時間は何事にも変えがたい大切な時間であると考えます。演劇がその一助になれるのではないかと考えています。
演劇活動を行っています。
お芝居を観るだけでなく、お客様にもセリフを読む体験をしていただけるイベント『ドラマトライアル』を定期的に開催しています。
−−活動で重きをおいているところやこだわっていること、目指していることを教えてください
とにかく、俳優の“演技の質” に重きを置いています。
日本で演劇というと、「おおロミオ!あなたはどうしてロミオなの!!」と高らかに歌いあげるような、大袈裟でちょっぴり恥ずかしい演技…そんなイメージが強いように思います。
私たちの作る芝居は、たとえそれが古典演目でも自然でリアルで、私達の日常の延長線上に感じられる作品でありたいと考えています。
役者が例え何も喋らなくとも、そこに居るだけでその気持ちが伝わってくるような、そんな演技を追求しています。それは役者同士の心と心が繋がり、共鳴した瞬間と私達は考えています。
そんな芝居が好きで、やりたくて集まってきたメンバーと、今度はお客様にも是非その瞬間を味わっていただきたいと考え「ドラマトライアル」を行っています。
現代社会で希薄になってしまいがちな他者との繋がり。
他者と、そして自分と、心と心で“繋がる”時間は何事にも変えがたい大切な時間であると考えます。演劇がその一助になれるのではないかと考えています。
−−今後、活動で取り組んでいきたいことがありましたら教えてください
演劇というものがもっと皆さんの身近なものとなったらいいと考えます。
気軽に、カラオケに行くのと同じような感覚で「今日はドラマトライアルにいこうよ!」と思っていただけるようになったら嬉しいです。
また、今は一日だけの企画ですが、いずれ数日間をかけて作品を作るようなワークショップ(もちろん一般の方が参加対象です)も行いたいですし、演劇を創る団体として、新しい演目をどんどん増やしていきたいです。
優れた作品を作るための「優れた役者=仲間」も、もっと増やしていきたいです。
演劇というものがもっと皆さんの身近なものとなったらいいと考えます。
気軽に、カラオケに行くのと同じような感覚で「今日はドラマトライアルにいこうよ!」と思っていただけるようになったら嬉しいです。
また、今は一日だけの企画ですが、いずれ数日間をかけて作品を作るようなワークショップ(もちろん一般の方が参加対象です)も行いたいですし、演劇を創る団体として、新しい演目をどんどん増やしていきたいです。
優れた作品を作るための「優れた役者=仲間」も、もっと増やしていきたいです。
−−インストールの途中だビルに拠点を構えたキッカケを教えていただけますか?
インストールの途中だビルがOPENとなった2012年4月、Prayers Studioは初の公演を控えていました。そのための稽古ができる場所、またその後も継続的に公演を行うことが可能な場所を探していました。
そんな時にちょうど、入居者募集の告知を拝見し、入居を決めさせていただきました。
当時の演目の舞台となる、主人公達の住むアパートの一室にお部屋の感じがぴったりで狂喜したことを覚えています(笑)
インストールの途中だビルがOPENとなった2012年4月、Prayers Studioは初の公演を控えていました。そのための稽古ができる場所、またその後も継続的に公演を行うことが可能な場所を探していました。
そんな時にちょうど、入居者募集の告知を拝見し、入居を決めさせていただきました。
当時の演目の舞台となる、主人公達の住むアパートの一室にお部屋の感じがぴったりで狂喜したことを覚えています(笑)
−−良い出会いとなったようで何よりです(笑)他のメンバーとの関わりも教えてください。
色々なアーティストや作家さんがいらっしゃるので、とても良い刺激になります。
上の階から物づくりの音が聞こえてくると、「ああ、今日も頑張ってるなあ、我々も頑張らないとなあ!」と気合いが入ります。
子ども向けにワークショップを開催するなど、他のメンバーとコラボイベントも何度かやらせていただきました。舞台衣装を作っていただいたこともあります。
また、他の部屋のアーティストさんが作品を観にいらして下さることもあるのですが、アーティストさんならではの視点からの感想を聞くと、とても興味深く聞き入ってしまうことが多いです。
非常に刺激的で、面白い場所にアトリエを構えさせていただいたこと、感謝しています。
色々なアーティストや作家さんがいらっしゃるので、とても良い刺激になります。
上の階から物づくりの音が聞こえてくると、「ああ、今日も頑張ってるなあ、我々も頑張らないとなあ!」と気合いが入ります。
子ども向けにワークショップを開催するなど、他のメンバーとコラボイベントも何度かやらせていただきました。舞台衣装を作っていただいたこともあります。
また、他の部屋のアーティストさんが作品を観にいらして下さることもあるのですが、アーティストさんならではの視点からの感想を聞くと、とても興味深く聞き入ってしまうことが多いです。
非常に刺激的で、面白い場所にアトリエを構えさせていただいたこと、感謝しています。
−−多種多様なメンバーがいるから良い刺激を与え合っているのですね。
最後に、表現活動や創業をしようとしている読者の方に一言、お願いします!
難しい質問!(笑)
私たちは、自分たちの好きなものが見たくて、できるようになりたくて、何もわからないところからはじめて、試行錯誤をしながら、ここまで来ました。
大変な時もありましたし、痛い失敗をした時もありましたが、ただ唯一ぶれなかったのは、作品に対するクオリティとこだわりだったと思っています。
「こういう質の作品が見たい!作りたい!できるようになりたい!」それを手に入れることだけを目的にここまできたし、これからも進み続けます。
できない理由はいくらでもありますが、考えるべきは「どうやったらできるか」。待ってるだけでははじまりません!まずは足を一歩踏み出すことから。
そこから地道にてくてく歩いていく、ということではないでしょうか?
私達が芝居をするために使うテクニックは「スタニスラフスキーシステム」という技法なのですが、その中でも言っています。
良い芝居をするために必要なことは、『目的』と『行動』。
きっと何をするにしても、あてはまることなのだと思います。
お互い刺激をしあいながら、より良い芸術を生み出してまいりましょう!
最後に、表現活動や創業をしようとしている読者の方に一言、お願いします!
難しい質問!(笑)
私たちは、自分たちの好きなものが見たくて、できるようになりたくて、何もわからないところからはじめて、試行錯誤をしながら、ここまで来ました。
大変な時もありましたし、痛い失敗をした時もありましたが、ただ唯一ぶれなかったのは、作品に対するクオリティとこだわりだったと思っています。
「こういう質の作品が見たい!作りたい!できるようになりたい!」それを手に入れることだけを目的にここまできたし、これからも進み続けます。
できない理由はいくらでもありますが、考えるべきは「どうやったらできるか」。待ってるだけでははじまりません!まずは足を一歩踏み出すことから。
そこから地道にてくてく歩いていく、ということではないでしょうか?
私達が芝居をするために使うテクニックは「スタニスラフスキーシステム」という技法なのですが、その中でも言っています。
良い芝居をするために必要なことは、『目的』と『行動』。
きっと何をするにしても、あてはまることなのだと思います。
お互い刺激をしあいながら、より良い芸術を生み出してまいりましょう!
【団体・作家情報】
・団体名:Prayers Studio
・団体・活動プロフィール:
2007年に代表である渡部朋彦が身近な俳優たちと訓練の場としてはじめた“研究会”が、Prayers Studioの前身である。
2012年4月、渡部を慕って集まってきた俳優たちと共に、初公演「A Taste of Honey」を上演。
同じタイミングでインストールの途中だビルにアトリエを構え、劇団の形態となった。
同年10月より、観客参加型の公演「ドラマトライアル」を開始。
2013年には震災ボランティア報告会にて「黒い壁」の上演を行う。
現在も「ドラマトライアル」の公演を続けており、6作品をレパートリー形式で上演している。
・ホームページURL:http://prayers.jp
・問合せ先:
[email protected]
080-7004-8293
・団体名:Prayers Studio
・団体・活動プロフィール:
2007年に代表である渡部朋彦が身近な俳優たちと訓練の場としてはじめた“研究会”が、Prayers Studioの前身である。
2012年4月、渡部を慕って集まってきた俳優たちと共に、初公演「A Taste of Honey」を上演。
同じタイミングでインストールの途中だビルにアトリエを構え、劇団の形態となった。
同年10月より、観客参加型の公演「ドラマトライアル」を開始。
2013年には震災ボランティア報告会にて「黒い壁」の上演を行う。
現在も「ドラマトライアル」の公演を続けており、6作品をレパートリー形式で上演している。
・ホームページURL:http://prayers.jp
・問合せ先:
[email protected]
080-7004-8293